野兎 | ||
Music Title | | | アサガオ咲いた。 |
| | noto0213 ★ hotmail.co.jp | |
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Comment | 野兎(のと)です。 都内で電子音楽を中心として、色々と嗜んでいる勤労女学生です。 SH-101を使い、アナログシンセサイザーを好みます。お歌も歌ったりします。 よろしくお願いします。 −アサガオ咲いた。− 「やあ、盲目の日々は過ぎ去ったのかい?曖昧で高邁な思想は破れたの?」 旅の途中、吟遊詩人が今問いかける。 「―なるたけ、素直になろうとしているけど、」 ぬるい初夏の夜には、限りなくしじっとしていたい。 茎も根も花も、同じ層を呼吸するまで。 「ああ、盲目の日々は過ぎ去るものなの?ねえ、破るべき思想なんてあるの?」 飛び出した回転木馬が、自分を知る。 「あんな風に一つの場所しかいれないの?」 ぬるい初夏の夜には、天然光だけを纏って、 茎も根も花も、同じ種の闇から生まれたのさ からからの缶と心、べたべたの殻。 「遅咲きは、嫌。」と呟いたら、笑った。 ぬるい初夏の夜には、動く音が聞こえてくるんだ。 茎の根の花の優しく育ちはじめる音。 魚の群れが泳ぐ街 月の明かりで鱗が映る アサガオに変わった詩人との 不思議な時でした。 |
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